Gallery SUGATA KYOTO Exhibition Vol.135
ニュイ・ブランシュKYOTO 2024 参加プログラム
布と形
衣装展
真砂三千代
KYOTO:9.27 FRI. - 10.13 SUN.
※9.28 SAT.は13:00 - 20:00
11:00 – 18:00
月火定休
一枚の布を纏う事にアジアの衣の原点を視つめ、伝統的な着付けによる衣制作をしている真砂三千代氏による 布と形 - 衣装展 - を開催いたします。日本古来の着付けによる衣や現代の東洋服を展示と併せパフォーマンスという試みで演出いたします。是非、ご高覧くださませ。
photo:井島 健至
トップ画像:ヒマラヤ遊牧羊の手織り糸と苧麻の手織り布。染めは藍と茜。
「布と形」とは、布との触れ合いで現れる僅かなformを捉え、結果的に布から衣になる過程を指している。ゆえに布に向かい合うまで何が産まれるのか予測不能なのだ。一瞬の閃きをそのまま形に置き換える行為、もっとも重要なのは布そのものが持つエネルギーを感受する事だと思っている。 今回のテーマとなる作品は2月に訪れた北インドDehradunに在る真木千秋さんのGanga maki工房 で目の前に現れたI枚の布からだった。その布は苧麻がフリンジの様に織り込まれ、丁度片腕が覆われる大きさの藍と茜で染められたアートピースだった。そのピースを基に衣にしようとさっそく布を織る準備が始まった。織り機はヒマラヤの民が移動する時に持ち歩く最小限の構造の道具。Ganga maki工房 のシンボルでもある原始機からヒマラヤウールの糸が遊牧民の織師マンガルジーの手で織られて行った。
舞台衣装をイメージする時、真っ先に千秋さんの布が浮かぶのは想像を超える布を創り出してくれるから。それは大地に根差した自然とのコラボレーションが創造の根底あるからだと思っている。 2人で通った西表島、石垣昭子さんを中心に始めた真南風(まーぱい)ブランド。真南風は制作の場を葉山からGanga maki工房 へ移し、私もインドへ出向く機会が増えた。
衣を作る行為は人が自然に触れる機会をつくることだと思う、だから出来るだけ純度の高い布で衣を創りたい。ハレの衣装とは演者が観えざる世界との介在者となり演ずる為の装置。ハレの衣装を創ることは私にとっても観えざる世界と繋がる大いなる癒しの場だと感じている。
真砂 三千代
PROFILE
真砂三千代 Michiyo Masago
インドへの旅をきっかけに、一枚の布を纏うことにアジアの衣の原点を視つめ衣制作をしている。染織家とのコラボレーション作品の発表を含め、自然素材の布でつくる衣 Afa 、オーガニックコットンの日常着ブランドLifeafaを主宰。近年中国茶人に、招かれ開催した展覧会をきっかけに茶をテーマにしたブランド茶衣(さい)を2021年京都建仁寺両足院にて発表。
EVENT
【 音と舞 Ⅰ 】
※ニュイ・ブランシュ KYOTO 2024 参加プログラム
笛とコントラバスのインプロビゼーション、舞人は布に導かれ音の中で時空を超る。
アートピース・真木千秋
日時:9月28日(土) 18:30 - 19:30
参加費:無料 ※要予約
お電話またはmailにてご予約・お問い合わせください。
○苳英里香Fuki Erika(舞踊家)
シルクロードより渡り来た文化に惹かれたことから、大陸から日本列島までの民俗・土着 芸能の系譜を追い求め、その体験により森羅万象と芸能の深い関わりに魅了されてゆく。現在は各地の伝承神楽の研究 を主軸に原初の芸能の姿と身体性を希求する。滋賀・長浜に、暮らしと身体に纏わる稽古場『桂花御抄』を主宰
○真砂秀朗 Hideaki Masago(音楽)
ネイティブカルチャーへの旅の印象から人々の原点にある感覚を楽曲や絵画の新た なイメージとして生み出し、幅広くメディアに提供しているアーティスト。アワレーベルを発足後、十六作のアルバムをリリー ス。ライフスタイルとして続ける棚田の映画「UTAUTA歌う田」主演・音楽(オオタ ヴィン監督)、NHK BS番組「映像詩 飛鳥」 の全曲を提供。www.awa-muse.com
〇中司和芳Nakastukasa Kazuyoshi(コントラバス)
コントラバス&エレクトリックベース奏者。静岡県富士市在住。バンドや セッション活動と並行して独奏及びループステーションを使ったソロ活動にも取り組み、これまで4枚のソロアルバムをリリー ス。国内外数多くのフェスティバル、イベント、コンサート、レコーディングに参加し精力的に活動する。超感覚的な即興演 奏技術を持つ多彩なベーシスト。 https://www.chuji.de
〇東岳志Takeshi Azuma(Sound Engineer)
2000年にフィールドレコーディングを始め、その手法で音楽の録音に従事。身 体に関する知識を深め、食の領域にも活動を広げる。現在はサウンドインスタレーション施工やライブ音響の設計、室内外 のフィールドレコーディングを行う。
【 音と舞 Ⅱ 】
真木千秋×真砂三千代 対談
舞台衣装の殆どは真木千秋の布から生まれる。その布が持つ魅力と共有した30年間、そして2人の意識が 向かう先を語る。
採取された自然音に呼応した笛の音、ヒマラヤ遊牧民の原始機で織られた布衣を纏いこの瞬を舞う。
苳英里香(舞) 真砂秀朗(笛) 東岳志(sound creation )
日時:10月13日(日) 15:00 - 16:30 途中休憩あり
参加費:3,000円 ※要予約
お電話またはmailにてご予約・お問い合わせください。
〇真木千秋Chiaki Maki(textile artist) 2017年〜ヒマラヤの麓の Ganga maki に年間に9〜10か月暮らし苧麻、芭蕉、藍な ど、素材になる植物を育て収穫し、織物や、造形作品など繊維でできるあらゆるモノを創っている。1998年、石垣昭子、真砂 三千代と共に真南風プロジェクトをはじめる。
EVENT
お問合せ・ご予約先
お電話またはmailにてご予約・お問い合わせください。
件名:布と形イベント予約 ①ご希望イベント日 ②お名前 ③人数 ④ご連絡先電話番号 を記載の上、info@su-ga-ta.jpまでお願い致します。
お電話のでのお申し込みの際は、075-253-0112までお願い致します。