山ノ瀬亮胤 展
無限遠 - 見える音、聞こえるかたち-
Ryoin Yamanose Ⅶ À L'INFINI -Des sons visibles, des formes audibles-
About BASCHET
バシェ音響彫刻「桂フォーン」について
兄で技術者のベルナール・バシェ(Bernard Baschet)と弟で彫刻家志望のフランソワ・バシェ(François Baschet)の兄弟は、1950年代より音と彫刻が融合した音響彫刻を作り、パリ装飾美術館、MOMAなど世界中の美術館などで展覧会が行われていた。
日本にも‘70大阪万博時代、鉄鋼館ディレクターだった武満徹がフランソワ・バシェ(François Baschet)を招聘し17点の作品が制作され、展示された。「桂フォーン」はそのなかの一つである。万博終了後、解体され部材が倉庫にしまわれたまま放置されていたが、40年後の2010年より修復が開始された。現在6基修復され、大阪万博に3基、京都市立芸大に2基、東京藝大に1基、展示あるいは保存されている。
「桂フォーン」は「渡辺フォーン」と共に京都市立芸大美術学部 松井紫朗教授と彫刻専攻の学生たちの協力を得て、マルティ・ルイツによって修復された。マルティ・ルイツの招聘は、京都芸術センター×京都市立芸術大学 「アーティスト・イン・レジデンス プログラム2015」によって行われた。 修復などの資金は京都市立芸大の柿沼敏江教授(当時)が野村財団など数多くの助成金を取得して用意された。
日本バシェ協会